熊野市区管理墓地にて、3基のお墓をおまとめしてインド産バングレーのお墓を建立
こんにちは。三重県・和歌山県南部にてお墓のお仕事をさせていただいております、湊石材店の湊です。熊野市区管理墓地にて、古くからお参りされている3基のお墓をおまとめして、インド産バングレーのお墓を建立させていただきましたので、ご紹介いたします。
熊野市区管理墓地 おまとめ建立 インド産バングレー石
熊野市にお墓をお持ちの方からご相談をいただきました。遠い親戚にあたる方です。お墓にお悩みのことがあるそうで、早速現地を見させていただきました。
こちらがご相談のお墓です。3基の古くからのお墓が並んで建てられています。お墓の周りに敷かれているのは、七里御浜の石だそうです。お供えされているのは高野槙です。
お客様は、お墓自体も古くなっているのでこの機会にまとめて、ご先祖様は霊記に刻みたいとご希望でした。3基のお墓は、一番左は昭和42年、中央は昭和12年の建立で、右のお墓は昭和7年、建立から90年以上が経っていました。とても長い間お参りされてきたお墓でした。
後方です。塔婆立てはなく、お墓の後ろに立てかけられていました。今回のお墓の整理にあたっては、既存の墓石はすべて取り外して新しく製作したお墓を設置することになり、図面を作成してご提案、工事に入らせていただきました。
工事が完了しました!
工事の手順としては、まずは宗教行事のあとにご遺骨の取り出しを行い、古いお墓を取り外しました。周りの七里御浜の石も取り除いて整地をしたら、納骨桝を設置して新しいお墓を設置、周りの砂利を敷き直して完成です。
新しいお墓と霊記です。今回はインド産バングレーを使用しました。「いい石を使いたい」というご希望で、硬くて品質が高く、色合いも落ち着いたバングレーをご提案して気に入っていただけました。今回のバングレーは、グレーが特に濃く落ち着いた印象でした。棹石の右側面に建立年月、左側面に建立者の方のお名前を彫刻しています。花立は花瓶型で、供物台を設けました。霊記の後ろに、これまではなかった塔婆立てを設置しました。
左手の霊記は、おまとめしたご先祖様のお名前を彫刻しました。また、新しい砂利は茨城県産の蛇文(じゃもん)という青砂利で、3分(約1cm)ほどの粒の大きさです。
お客様には、「ひとつにまとまってお参りやお掃除がしやすく、管理もしやすくなった」ととても気に入っていただけました。このたびはお墓の建立をお手伝いさせていただきまして、ありがとうございました。どうぞこれからも末永くお参りくださいませ。
当社お仕事をさせていただく地域では、とても古くからのお墓を大切にされている方もたくさんおられます。ただ近年は、お墓が古くなってしまった、たくさんのお墓をお参り・管理するのが大変になってきたという理由で、コンパクトにまとめたいというご相談も多くなってきました。お墓のおまとめや整理をするにあたっては、今回のように新しく建てたお墓ひとつにおまとめする方法のほか、石の状態が可能であれば既存の墓石を加工し直して活用する方法もあります。ご希望をうかがって、可能な限りお応えできるようご対応しておりますので、お悩みの方はお気軽にご相談いただければ幸いです。